2004年10月22日

嵐と祭の後

今年10個目の台風が過ぎ去って街も普段の活気を取り戻したようだ。

今日は祭の日だ。京都御苑で行なわれるのが時代祭。明治時代から平安時代まで、時代を遡りながら行進していくものだ。鎧は本物で、最近新調したものは三年がかり1000万の制作費だったそうだ。職人がほとんどいなくなり、ほとんどを同じ人の手で制作したから時間とお金がかかったらしい。

今日はその祭の後に散歩をした。まだ片付けている所もあったが、夕方になるとほとんど片付いていた。今まで華やかな祭があったとは思えない程、あっという間に片付いている。椅子も柵も馬のウンコも消え去っていた。わずかに祭の余韻を残しながら、普段の光景が広がっている。

今日は時代祭の日であると同時に鞍馬の火祭の日でもある。こちらはこの記事を書いている今も祭が続いている。ニュースなどでは松明が駈け降りる所が報道され、そこで終わっているように感じるが、祭自体の盛り上がりはここからだ。神輿と円陣を組む男達のかけ声で真夜中に最高潮に達する。この日の京都では二つの異なったタイプの祭が行なわれるのだ。

この日が過ぎるとどうやら本格的な秋になるのだろう。だが今年はどうだろうか。異常気象のおかげでちょっとよくわからない状態だ。秋になったのに夏型の台風が来た。しかも10個である。日本列島が禊ぎをしているかのようだ。我々が汚して来た列島を必死で浄化して正常に戻そうとしているのだろうか。

気がつけばもう秋。蝉の声の記憶も遠くなり、紅葉が始まろうとしている。時の流れは滞りなく流れ続ける…。

Posted by ガスパーチョ at 2004年10月22日 23:55 | トラックバック
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