2004年11月08日

秋、深まる

紅葉も本格的になって来た。

桜の枯葉も鮮やかな赤茶色に染まり、ハラハラと散り始めた。また、道路にはドングリが目立つようになった。モミジやカエデも枝の先端部分が赤く染まり始めている。名前は知らないが、黄色く染まった木々も見られる。御苑もようやく秋の色に染まり始めた。

紅葉は、枝先の葉っぱが死に行く姿でもある。人間の場合、爪や垢にあたるものであろうか。そう考えると汚らしい気もしないではない。人間の身体には、失われ行くものがこれほど美しく鮮やかな色に染まるものはない。何故これほどまでに美しく散るのであろうか。あの色は単なる偶然によって生まれたものであろうか?花の色にも目的があるように、葉っぱの紅葉の鮮やかな色彩にも何らかの意味があるのではないだろうかと思う。

日本列島などの土地にははっきりした四季がある。なぜ我々の住む土地は、ここまでそれぞれの季節が違うのだろうか。実に見事に違う。季節というものは美しく不思議だ。これ程の美しさが世界中にあったらどうだろうか。人類はいつも自然を眺めてのんびり生きていただろうか。あるいは美しさに気づかず酷い世界になっていただろうか。

今の時代、自然との調和はなかなか難しい。人類の調和自体がまだとられていない。ナメクジが歩むように遅々として進まない世界平和への道。しかしナメクジが着実に歩んでいるように、世界平和も着実に進んでいると思いたい。どんなに厳しい状況でも、希望は捨ててはなるまい。ナメクジのスピードでも、ひたすら歩んで行こうと思う。

Posted by ガスパーチョ at 2004年11月08日 22:29 | トラックバック
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