2004年12月16日

利き目

ふと気づいたら、右目でばっかり見ていた。

人には利き目というものがあるらしい。頻繁に注目する方向がどちらかに偏っているかで利き目が出来るようだ。御苑を散歩していて、ふと利き目の事について思い出した。自分は右だったが、どんな調子だろうかと思って右目を閉じてみる。

何と、左目の動作の遅い事だろうか。ピントが合うまでに少し間があった。これはあまりに危険である。普通じゃない。果たしてこの不自然な現象の原因は何であろうかと考えると、思い当たるものがあった。テレビである。

食事の最中、我が家ではテレビをつけているのであるが、そのテレビが私の座って右側にあるのだ。それで絶えず右に注意が向いて、右目の機能ばかり使われるようになったのだろう。

そういう訳で、今日の散歩では左目だけで歩いてみた。実に奇妙な世界だ。遠近感が薄まり、目のピントだけでしか距離を判断出来ない。立体感があるようでない。リアルな未来のバーチャルゲームの世界のようだ。前方の部分は半分暗くなっているようだ。

右目ばかり使っているようで、やはり左目も使ってはいるようだ。しかし、ここまでハッキリと右目と左目の違いが出るのも困ったものだ。自然の中に暮らした人々では、このような極端な利き目の違いはなかったのではないだろうかと思う。やはり人類は自然から離れ過ぎてはいけないのではないだろうか。そんな事を考えた。

Posted by ガスパーチョ at 2004年12月16日 23:53 | トラックバック
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