御苑の散歩者

凧上げの親子

正月らしい家族の風景を見かけた。

今日は曇り空だった。昨日より幾分肌寒いような気がするが、天気予報の情報による先入観か実際に体感した感覚なのか、そこまでは自信がない。頭脳の先入観とはなかなか厄介なものだ。実際の行動の経験さえ曲げて解釈しかねない。体験をする時に無闇に過去の情報を引き出すのは却って邪魔な場合もあるようだ。

散歩中に凧上げをしている家族がいた。結構暗くなって来た時間帯なので、あまり人はいない。遅くまで子供と遊んでいる優しいお父さんなのであろう。一番張り切っているのはお父さんのようだ。凧を持って、ぐるぐる回ってみたりして、一番動いている。子供の方は、ジュースを飲んでのんびりついて来てあげているかのような落ち着き方だった。

お父さんの方は普段仕事が忙しいのかも知れない。お父さんは普段構ってあげられない事で、子供にすまないと思っているのだろうか。だが、子供の方は愛されている事がちゃんと伝わっているようだ。ちょっとした微笑ましい光景だった。