2004年08月の記事一覧

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2004年08月01日

楽しみ方

心から楽しみたければ、エゴが口出しする隙を与えないようにすると良い。

人が一番興味を示し、誰でも楽しめる事は何か。それは突き詰めて観察すれば、変化の場に居合わせる事だという事がわかる。サッカー見物から塀のペンキ塗りまで、人が楽しみを見出す所には、変化がある。また、人間のエゴが入り込む余地がないほど変化を楽しむ事ができる。エゴがあるうちは本当の楽しみが得られない。

エゴによる快楽の追求を行なっても、満足を得られる事はなく、楽しめない。エゴは不変・永遠を好むが、人間の魂や本能はそれを望まない。不変・永遠なものなど存在しないからだ。エゴの追求では全く不変な事象を作る事になり、心も身体も堪えられなくなる。エゴが好むものからわかるように、エゴそれ自体が幻想であるが故に不変・永遠は見つけられらず、それ故に満足出来ない。

一方、人間が本能的に備えている変化に対する欲求は、心も身体もリフレッシュし、変化に逆らわず生きる事によって、新たな満足感が次々に訪れる。もちろん変化に怖れをなして抵抗すれば、逆に苦しみの経験に変わってしまうのだが。エゴが生み出す不変・永遠というものへの願望も、そのような怖れから発生している。

世の中楽しい事がない、熱中出来る事がないなどと嘆いている人もいるが、そういう人の心にはエゴが口出しをしているのだ。口出しさせない為に、まずは単純な作業から始める事だ。単純な作業によってエゴも不変性を感じて安心し、頭脳も思考を停止しはじめる。

そうなればエゴの働きも低下し、集中力が格段に高まる。その状態にあると、結構自分が楽しんでいる事がわかるはずだ。ここであまり考えると、元に戻ってエゴがブレーキをかけ、途端に面白くなくなる。あまり考えない事が大事だ。後はその状態を保ち続ければよい。じきに考えてもエゴが口出ししないような状態を会得出来るようになる。

楽しみたいならば、余計な考えを抱かず、作業に没頭すると良い。但し楽しむ前にその行動が後にどのような影響を与えるかをしっかり把握しておかなければならないのは言うまでもない。没頭するのはその安全確認をしてからだ。

Posted by ガスパーチョ at 23:17 | Comments (0) | TrackBack