2004年02月23日

京都御苑で働く人々

今日は人が少なく静まり返っている。風の音と光と雲が木々の間を縫う光景を、しばらくの間眺めていた。

今日は昨日とは打って変わって寒い日だった。朝から雨が降ったり止んだりし、突風が吹き荒れた。幸い散歩の時間にはおさまり、ゆったり散歩を楽しむ事が出来た。今日は荒れ模様だったせいか、犬の散歩をする人々はあまり多くないようだ。それでもやはり何匹か歩いているのを見た。

梅の木も花を咲かせ始め、中にはほぼ満開のものもある。鮮やかな赤色が、目に心地よい。梅もそうだが、京都御苑の植物はほとんどが職人による手入れをされている。時々無駄な枝を落としたり、病気を直したり、枝を支え棒で補強したり、高くなった雑草を刈り取ったりしている。庭園のように特定の形に整えるのではなく、生育に支障がないようにしているのだ。今日もそのような風景を見た。彼らの努力あってこそ、木々は健やかに育ち、我々も京都御苑で楽しむ事ができる。彼らに感謝。

京都御苑で働いているのは彼らだけではない。前にも触れたが皇宮警察がある。彼らは京都御苑施設の警備の他にも、消防活動も行なう。パトカーの他にも独自に消防車を所有しているのだ。訓練でもしたのか苑内を消防車が走っていた。京都御苑と関係ないが、今日はヘリコプターが低空で飛ぶのも見た。南から飛んできて、鴨川の合流点に着陸したようだった。緊急時の患者の搬送に時々使われているらしい。

今日は風が強かったので、雲の流れも速い。その分勢いを感じる。夕焼け前の西日が雲を照らし、何ともドラマチックだ。木々の間から輝く雲と光線のハーモニー。実に美しい。こういう時の雲は、龍のような形のものがよく見られる。ある霊能者によれば、普段人間には見えない龍の姿が、時々雲の形で残る事があるらしい。もしかすると、この中にも風を司る龍がいるのかも知れない。他にも天使型の小さな雲も見た。

鳥の姿は見たが、カラス以外は近くで見る事が出来なかった。歩いていると、どこからともなくリズミカルな打撃音が聞こえてきた。どうやら先日のキツツキの音らしい。調べてみた所、コゲラというもののようだ。文字どおり「ピーチク」と鳴く声も聞こえたが、何の鳥だろうか?聞き方によっては「シーチキン」と聞こえる。人間の脳は面白い。

Posted by ガスパーチョ at 2004年02月23日 23:58 | トラックバック
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