2004年02月29日

見るものと見ないもの

カメラを持って出かけてみた。見つめる対象を選ぶのはなかなか大変だ。

今日は使い捨てカメラを持って散歩に出かけた。せっかく京都御苑を散歩しているのだから、写真を撮ってここにも掲載する方が良いと思ったからだ。但し、使い捨てカメラでの撮影なので、掲載まではしばらくかかる。

今日も雲の少ない晴天だ。雨上がりなので、うっすらと霧がかかっている。御所に向かっていると、近所の神社の木から、美しい鳥の鳴き声が聴こえてきた。探してみるものの、結局どんな鳥が鳴いているのかはわからなかった。こういうものも普段はいかに無視していたのかを、今さらながら考える。この散歩日記を付け出したのも、普段機械的にしている散歩をもっとよく味わう為に始めたので、そういう意味では成功と言えるかも知れない。

門をくぐろうという所で、ハナコがウンコをし始めた。その処理をしていると、格安の観光旅行で来たのか、地元の子が案内しているのか、自転車に乗った女の子二人組がやって来て、私にシャッターを押してくれと頼んだ。自分が写真を撮ろうと思っていた所に、まさか旅行客の写真を撮る事になろうとは思わなかった。カメラまで自分と同じく使い捨てカメラだったのも面白い偶然だ。

かなり門に近い所で立っていたので、門を入れて撮影するのに少し苦労した。地面すれすれからのアングルで、何とかおさめる事が出来た。でもよく考えたら、もう少し前に来てもらってもよかった。撮影後、ウンコの処理をして門をくぐった。

昼間に雨が降っていたが、それなりに見物客がいるようだ。梅の木の写真を撮る。使い捨てカメラはレンズの調節が出来ない。風景の全体を撮るのにはある程度使えるが、接写するとぼけてしまう。少し暗くなると、かなり暗く写ってしまう。野生の動物などの撮影には向いていない。結果的に撮影出来るものは限られてしまう。やはり本格的なカメラを手に入れないといけないようだ。

散歩の途中、茶色の鳥だがスズメではない小鳥が集団で餌を啄んでいた。スズメより素早そうな感じの動きをする。鳴き方もどことなくせせこましい。余り人間に近付かないので、どんな姿なのかよくわからない(自分が犬連れであるのも理由だろうが)。今度は双眼鏡でも持って来ようかと思う。

こうも色々なものを見逃している自分とは、一体なんなのだろうか?自動的に見るものを限定して、かなりの情報を見過ごしているように思う。世の中、何でもかんでも自動化しているが、人間の思考や感情も自動化しているとはどういう事だろうか?自動化すればする程、我々も自動化されてしまい、何も考えないようになるのだろうか?何も感じなくなるのであろうか?何だか今の世界情勢などを見ると、あながちハズレでもなさそうに見えるのがちょっと怖い。

自動化された無関心・無感動人間にならぬよう、気を付けねば。

Posted by ガスパーチョ at 2004年02月29日 23:59 | トラックバック
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