2004年03月31日

保護色

スズメは町中では目立つが、林の木陰では目立たない。

今日も穏やかな晴天で、暖かい一日だった。桜は至る所で咲き乱れ、それを目当てに訪れた観光客も数多い。今まで咲いていなかった桜の木も、どんどん咲き始めている。今日も遠回りで京都御苑を一周した。昨日通った枝打ち放置区域も通った。

シジュウカラやヒヨドリ、スズメやカラスなど、多くの鳥を見た。声はすれども姿が見えない鳥もいた。姿が見えないと言っても透明な鳥ではないので、必ずどこかにいるのだが、声の主がどこにいるのか、どの種類なのか、よくわからない。むしろ、鳥の姿をはっきり確認する事の方が少ないかも知れない。

姿を確認出来ないといえば、スズメも林の中にいると確認が難しい。普段、町中では電線や屋根にとまる姿ぐらいしか見かけないが、一旦木々の生い茂った所などに入れば、途端にわからなくなる。木陰に溜まった枯葉の色と紛れるのだ。音がしなければ、そこにスズメがいるとはわからない。

スズメはよく集団で枯葉の中をうろつき、餌を啄んでいるらしい。ガサガサと枯葉が擦れる音がして、チュンチュンと鳴き声が響き渡る。しかし、近くに来るまでどこにいるのかわからない。バッと飛び立って吃驚する事もしばしばだ。実に見事な保護色だ。

生物はこういった保護色をよく纏っているが、ではハトのあの色や模様は何だろうか?カラスは何故あんなに黒いのだろうか?何故あんな鳴き声なのだろうか?何らかの必然性があり、何らかの区別があるのだろうが、今の私にはさっぱりわからない。研究家でも、多分わからないのではないだろうか?

御所の北側で、突然つむじ風が現れた。小さな砂煙りを上げて渦巻いている。直径数mのつむじ風だ。軽い竜巻に近いものという感じだ。それが近付いて来て、目の前でかき消えた。こんな所でつむじ風を見るとは思わなかった。空を見上げると、綺麗に晴れ渡っている。風もほとんど出ていない。ちょっと不思議だ。

Posted by ガスパーチョ at 2004年03月31日 23:59 | トラックバック
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