2005年07月18日

散歩マスターヘの道

今回から御苑の事だけでなく、もっと散歩の根本的な面にせまってみたいと思う。

世の中のあらゆる人々は、障害などで身体に問題がない限り、誰でも歩く事ができる。歩く動作は必要最低限のスキルであり、誰でも獲得出来る技法だ。だが誰もがマスターしている訳ではない。歩き方は人によって千差万別で、美しいものからぎこちないものまで色々だ。

何故これ程歩き方に差があるのだろうか。個性による違いもあるだろうが、技術的に洗練されている度合にもばらつきがあるようだ。技術的な差が出るのは、歩くという目的が達成された時点で学びをやめる人間とやめない人間がいるからだ。人は生活の中のあらゆる行動を自動化する。動作を覚え、一連の動作を自動的にできるようにしている。そうする事で寄り多くの事柄に精神的エネルギー(気力・注目)を向ける事が可能になる。

しかし、私はどれ程動作を洗練せずにいる事だろうか。動作を自動化している間、どれだけ有意義な事を考えているのだろうか。そう思うと実に勿体無い事をしているように思う。

もっと動作を洗練させ、動作に注目すればどうだろうか。もっと有意義に時間が使え、動作も美しくなるだろう。どんな異変にも対応しやすくなり、姿勢が安定する。どんな駄目人間でも歩く事ができるのだから、歩く動きを極める事も可能ではないだろうか。また、基本動作をマスターする事は、全ての基本をマスターする事に他ならない。だとすれば、あらゆる事に応用が効き、様々な事が器用にこなせるかも知れない。

そんな訳で、散歩を、歩く事を手始めにマスターしてみようと思う。歩く事そのものをテーマに色々書いてみようと思う。

Posted by ガスパーチョ at 2005年07月18日 08:30 | トラックバック
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