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『夢の旅路』(原題:Animals)1997年/アメリカ/103分/監督・脚本:マイケル・ディ・ジャコモ /出演:ティム・ロス、ミリー・アヴィタル
【ストーリー】生きる気力も失せてしまったタクシー・ドライバーの男が、ドキュメンタリー映画を撮影する個性的な老人達と出会い、まだ見ぬ恋人が待っているから生きなさいと言われて生きる気力を取り戻し、生涯のの伴侶となるべき女性に巡り会う。中々心が通じないが、手を尽してようやく女性と恋に落ちる。しかし…。
注意:以下の文章でネタばらしあります。
独特な雰囲気とユーモアが良い味を出している面白い映画。私は最近これを夜中のテレビで見たのだが、最近よく見るblogで話題になっている自分探しや精神世界の問題点を表現していたので、それも印象に残った。
結局主人公は死んでしまうのだが、最後の場面で天使がこう語る。貴方は夢や空想ばかりを追い続けて欲張り過ぎたと。老人達のように人生を歩む事を忘れ、自分の求める理想にとりつかれ、最愛の人をおいて死んでしまった。人生のきらめきを取り戻すはずが、理想の追求欲に飲み込まれてしまったのだ。
「貴方は欲張りだ」…この言葉が私の心に戒めとして残った。どんなに素晴らしい事を考えても、その隙をついて欲が誘惑し、その結果身を滅ぼす事にもなりうる。気をつけよう。