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子供の頃は体の大切さを家庭や学校などで教えるが、社会を見渡せばそこかしこに体を酷使・軽視させたり無理させる事を誘う、コマーシャルや契約、強制が溢れ返っている。これらは人間の精神の反映である。この現状が人間の総意である。とは言っても、人間の心の現状を示しているだけであり、人間の理想を示しているのではない。人間の混乱を示しているのだ。
お金という人間の思考に敏感な道具が媒介となり、欲望を煽るように社会が形成されている。お金そのものが悪いのではないが、資本主義経済が文字通り“主義”となって人の行動に影響を与えているのである。自らの思考がどれだけマネー・ゲームの影響下にあるのるかを観察すると良い。いかに消費を無条件に“通常の行動”として受け入れているかを考えてみよう。それだけで肉体への虐待を減らす事が出来るだろう。
人間は知らず知らずのうちに欲望と消費のゲームに巻き込まれている。健康が社会通念における第一の目標となれば、過剰なコマーシャル・契約・強制はここまではびこらない。自分の肉体を慈しみ、愛しなさい。一時的にテレビを消しなさい。一時的に情報を遮断しなさい。その時間を作りなさい。
社会では年中どこでもひっきりなしに広告が発生・氾濫している。それが人間の心理に与える影響はあなたが考えるよりも凄まじいものだ。孤独と静寂の時間を楽しみなさい。孤独と静寂の時間を愛しなさい。夜通し欲望に踊り続けるのではなく、夜は静かに眠りなさい。肉体の重要度は欲望よりも遥かに高い位置に置いた方が良い。なぜならあなたをこの世にとどめておける道具は、その肉体しかないのだから。
だから、あなたの肉体を愛しなさい。大切にしなさい。