2004年03月05日

花の癒し

いつもより遅く出発した散歩の途中に空を眺めると、少し前の季節の「いつもの空」が広がっていた。

昼寝をしようと思ってちょっと横になっていたら、うっかり寝過ごしてしまった。おかげで散歩の時間も大きくずれ込んでしまった。ハナコには申し訳ない事をした。待ちかねていたので、喜んで散歩に出る。約束が破られた事に対して犬は根に持たない。これが人だったら、呆れて許す人と、怒って付き合わなくなる人とに別れるだろう。犬の何と寛大な事か。

いつもよりかなり遅く出発した。雲はほとんどない。月が東の空で輝き始めている。ほんの一〜二ヶ月前なら、いつもの散歩時間の空がこんな感じだった。毎日を何となく過ごしていると、さほど代わり映えのしない日々が続いているように思えるが、季節は確実に移り変わっているのだ。今の日本社会も、同じ日々が続いているようでも確実に移り変わって来ている。今の政権の不誠実な政治運営から考えれば、あまりいい方向とは言えなさそうなのが心配だ。

こんな時間でも、やはり梅の花が目当ての見物客がいる。梅や桜を見る為に遠くから訪れる人もいる。花は人々の心を癒すというが、人をそこまでさせるとは、なかなか侮れない力があるようだ。

ただ、鉢植えや植え込みの花が町中にもあると思うのだが、そういうものを観賞する人を見かける事は少ない。水をやって育てている人とその近所の人ぐらいだ。時々花泥棒が出るらしいからそうでもないのだろうが、やはりあまり多い訳でもない。クリスマスにライトアップする家が増えて来ているが、町中にもっと花を飾ってドレスアップさせるというのはどうだろうか?無節操で景観無視の建築を誤魔化すには良さそうだ。

最近ここで松の木の話をよくしているが、観察してみると、京都御苑の松の数はかなりの数になると思われる。大木の3分の1以上の割り合いで松が生えていると思われる。実際の京都近辺での野生の植生ではどんな比率になるのであろうか?

ちなみに京都近辺で原生林を見る事はほぼ不可能である。原生林に近い状態の森は、神社や御神体の山などにわずかに残された程度であろう。北山杉が有名な事からわかるように、近辺の山々では杉の木が大量に植林されているのだ。花粉症の皆さんはご注意を。

Posted by ガスパーチョ at 2004年03月05日 23:59 | トラックバック
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