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あなたがあなただと考えている自我は、あなたの精神の表層の一部分に過ぎない。あなたという肉体システムの機能上、意思決定における役割をになう人格が常に意識上に表われているだけであって、その人格が全てではない。あなたはあなたが考えているよりも遥かに豊穣な精神を持っており、遥かに大きな存在だ。あらゆる可能性があなたの中に眠っている。
実質的にはあなたはあなたではない。あなたは世界だ。世界があなたであるという事だ。両者には何の隔てもない。全てが一体なのだ。「全ては認識にあり」で語ったように、区別・境界はあなたが勝手に考えているものであり、全てに境界はない。だからあなたは世界であり、神である。境界がないから、集合意識なるものが存在出来る。アカシックレコードが存在出来るのもその為だ。つまりあなたは全ての意識であり、全ての記憶であり、全ての人格である。文字通りあなたにはあらゆる可能性が眠っている。何しろ全てはひとつであり、繋がっているからだ。
あなたがあなただと考える意識はほんの些細な小さい意識に過ぎない。あなたはもっと大きな存在である事を思い出そう。人が悟れずにもがいているのは、その小さい意識から自由になれないからだ。今までその人格を本当の自分だと信じ切って生きて来たのだから、それは致し方ない事である。あなたの普段の意識はほんの表層に過ぎず、本来のあなたはもっと大きな存在であり、その大きなものも世界と繋がっている事を思い出し、少しずつそれを意識に植え付け、受け入れて行くしか悟る方法はない。
急いだり焦ったりする必要はない。着実にこつこつと意識を変えて行こう。何をするにもそれが大事な事だ。