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2006年02月18日

在るだけでいる時間

あなたがあなたである事さえ忘れて、ただ「在る」という事を味わう事は重要です。あなた方人間はあまりにも考え込み過ぎます。思考能力の制御を知らず、手当りしだいにあらゆる情報を脳内に飛び込ませるからです。情報の渦の中、あなた方は自分の足下さえ見えなくなり、不安と妄想で築かれた幻の中を生きています。

常に思考を巡らす事が利口なのではありません。必要な時に必要なだけ思考するのが利口なのです。思考の渦の中、あなた方は手探りで生きていますが、自分で生み出した妄想の中では、自分の望むものしか見えません。あなた方は本当の意味で世界を見てはいないのです。真の世界を見るには、心を静かにする事です。思考の渦から脱する事です。考える事を放棄する時間を持ちなさい。

あなた方が見るものは確かに現実ですが、あなたの見たいものばかりです。例え真実がそこにあっても、興味がなかったり思考に一致しないものは見過ごしてしまいます。だから事故や喧嘩になります。ですから自分が見るものは世界のほんの一部に過ぎず、自分のものの見方は見ている対象のある一面に過ぎない事を自覚しておくのが大事です。あなたは思考能力を制御出来ていないが故に、あなたの思い込みというフィルターを通して世界を見ているのです。

そんなひっきりなしに働かせている脳ですが、唯一休まる時が睡眠の時間です。休むと言っても脳自体は動いています。脳はここで思考を整理し、次の活動に備えます。魂は思考の渦から解放され、本来の自分を取り戻しています。このような時間こそ、現代人はもっと作って然るべきなのです。

ただ存在する、それだけでも人間はあなたの理解を遥かに超えた働きをしているのです。ニール・D・ウォルシュ氏の新刊『明日の神』でも語られている通り、植物が二酸化炭素を酸素にするように、人間も酸素を二酸化炭素にします。呼吸する事で地球環境を支えています。食べる事で地球のエネルギーを変換・循環させています。ただそこにいるだけで、気やオーラなどの目に見えないエネルギーを変換・循環させる役割を果たしているのです。あなた方自身が地球環境を守り助ける、エネルギー変換装置でありエネルギー発生装置なのです。存在するだけで意味があるのです。

ただ、あなた方はその基本となる生活を軽視し過ぎて来ました。目先の精神的快楽を得る為に、あなた自身の体や地球を壊して来ました。そんな不自然な生活に疑問を感じて、そんな歪んだ心で生じた社会の歪みに疑問を持って、あなたは真の生き方とは何かを探って来ました。今こそその生き方を実践する時です。

その方法とは、…何もしない事です。ただ在るだけで良いのです。求めるあまりに自分には何かが不足しているという幻想を抱き、あがく事でますます混乱し、考える事で思考の迷宮を彷徨い、探す事で見失う…。元々全ては一つであり、求める必要も動く必要も考える必要も探す必要もなかったのです。眠る時と同じく自分さえ忘れてただ「在る」状態でいれば良いのです。そうする事で少なくとも人間の基本機能であるエネルギー変換・生成が何の負担もなく行なわれる事になります。

エネルギー変換・生成が何の負担もなく行なわれるという事は、宇宙のあらゆる機能・法則が直ちに機能・作用するという事です。この状態が長く続けばあなたの肉体・精神・魂の各機能が自然に拡大して行きます。例えばアカシック・レコード・リーディングとか幽体離脱とか超能力とかヒーリングなどの特殊能力とされるものも、ごく普通に発揮されるようになります。それは沖縄の聖人S氏と呼ばれる人物の例からも明らかな事です。誰もがS氏になれるのです。沙羅無有(シャーラ・ムー)氏の能力も同じく、ただ在る事によって発揮されているものです。

ただ在るだけというのは、廃人になる事ではありません。余計な思考を巡らせる事なく、純粋に「在る」という事を体験するという意味です。座禅の目指すものがまさにそうです。あれは修行ではありません。ただ座って、自分というイメージを維持する事さえやめて、全ての思考を捨て去り、ただ存在するのです。ただ座り、何もする必要がない、何も考える必要がない、存在しようと意図する必要さえない事を理解する事。生きる為には全く何も必要がないという事を知る。これが、何もしない事であり、座禅なのです。

また、ただ「在る」という事は、今を生きるという事でもあります。余計な思考をしない事で、今をじっくり充分に味わう事ができるのです。しっかりとこの世界を感じる事ができるのです。宇宙の根本からの情報やエネルギーを、よりしっかりと受け入れる事が出来ます。ただ存在し今を生きる事は、あなたのふらついていた足をしっかりと地面につけて体を支え直すのと同じような意味があります。

あなたは完璧であり、完全であり、宇宙そのものであり、神であり、あらゆるすべてです。あなたという肉体はその一部であり、宇宙の機能の一部を担当する存在でありながら自由意思を持っています。そして物事を分類して様々な行動を取る事が出来ます。しかしながらその分類は仮のものであり、全て別の異質な存在に見えるのはあなたの分類する能力によるものです。実際はあなたの肉体はあなたの一部に過ぎず、あなたの思考もあなたの一部であり、あなたは全てと一体であるという事が真実なのです。この分類という幻想フィルターを取り外して世界を見てみなさい。

一日数分でも、ありとあらゆる思考を放棄してただ存在してみなさい。ただ「在る」状態を体験しなさい。それを習慣にしなさい。そうすれば、少しずつあなた本来の性質が、人間本来の性質が見えて来るでしょう。誠実・真剣に、かつ無理なく自然体でただ「在る」状態を体験しなさい。

カテゴリー:心と魂の奥からの声 | 執筆: ガスパーチョ
22:32に公開 | 記事の冒頭へ戻る | トラックバック (0)
Comments

「神との対話」や「悟りを開くと人生はシンプルで楽になる」という本を読んで、いかに自分が「今、ここ」にいないかを知ってしまいました。
無意識に思考の世界にいると気づくたびに、「今、ここ」と掛け声をかけます。
が、そういうことに気づくことも、今ここにいようと努力することも、「思考」ではないかとまた考えてしまいます。
要は、私は「思考」と「在ること」の区別があいまいで・・。
ただ在ることが難しいなんて、おかしいですね。

Posted by: chitochito at 2006年02月20日 21:20

私もただ在る事については調子が良い時と悪い時があります。人間の頭脳は自動的に情報の処理を行なうように出来ていますから、うっかりするとすぐ変な方向へ思考がそれて行きます。そういう事を避けるには、やはり徹底的に自分の思考について観察する事が重要になります。
観察して検証する事で、思考のコントロール権を自分に取り戻して行く事が肝心です。心の辛さや痛みは、大抵が思考回路の暴走・不具合ですから。
心の観察テクニックの入門編としては、宝彩有菜の『気楽なさとり方』(日本教文社)が楽しく読めてわかりやすかったのでオススメです。あと、ドン・ミゲル・ルイスの『四つの約束』(コスモスライブラリー)も、心と向かい合う時の態度として非常に参考になりました。
くじけず想念観察を続けて下さい。

Posted by: ガスパーチョ at 2006年02月20日 23:45

ただ在る状態を体験するには、その時間中は自分に関する何もかもを忘れて捨ててしまおう、無条件降伏しよう、どんな重要なものも忘れてしまおう(緊急の用件以外は)、何もかも放棄しよう(電話もメールも気にしない!!)と、あらかじめ決意しておき、一人でゆっくり出来る空間を確保し、緊張をほぐして頭がパッパラパーになったつもりでボケーっとして、ゆっくりと腹式呼吸をして自分の五感全てから入って来る刺激を観察していると、結構なりやすいと思います。ダジャレを言ったりアホな動きをしてみたりして心と体をほぐすと、さらにリラックス出来ると思います。お試しあれ。

Posted by: ガスパーチョ at 2006年02月21日 00:07

ガスパーチョさん、
せっかくお返事いただいたのに、一行目のみ読めて、二行目から消えています。
どうしてだろう?
再起動してもだめです。私のコメントは読めますが・・・・

Posted by: chitochito at 2006年02月22日 00:26

あ、今読めました。
ごめんなさい。
「五感の観察」が重要なんですね。
腹式呼吸とともに試してみます。

Posted by: chitochito at 2006年02月22日 00:28
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