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2006年03月12日

敵を敵と思うなかれ

たとえ相手があなたに対して攻撃的あるいは挑戦的であろうとも、あなたが攻撃的・挑戦的になる必要は全くない。警戒する必要さえない(勿論実際に攻撃されたら避けた方が良いに決まっているが)。そもそも相手がそう見えるだけで実は違う意図を持っている事もある。また実際に攻撃的であっても、あなたが同意しなければ攻撃は成立しない。そう、あなたの身に起こる事・体験する事は、全てあなたが同意した事だけなのだ。

あなたが被害者になる事を認めた時点であなたは被害者になる。「攻撃らしきもの」を攻撃と認めた時点であなたは攻撃を受ける事になる。ある状態を認めるとは、その状態を維持する事である。自分を何かであると認めた場合、その定義に自分が従うという意味がある。その状態を過去から引き継ぎ、未来へと保ち続ける宣言である。だから認めない場合にはその状態から簡単に遠ざかる事が出来るが、認めるとなかなか抜け出せない。

では攻撃とは認めないとどうなるのだろうか。相手の「攻撃らしきもの」は「痛烈な訴え」へと変化する。攻撃とは、一番過激な行動を伴った主張である。生物のありとあらゆる行動は全て、物や相手に対するコミュニケーションだ。食べる事は食べ物とのエネルギー循環に関するコミュニケーションであり、同じ種族の相手への行動はその相手への主張である。

大抵の場合攻撃を仕掛けて来る相手にとっては、メッセージさえ伝われば、実の所結果はどうでも良いのだ。相手があなたを殺したい、憎い、消えてしまえ…などと考えていても、それはあなたに関連した何らかの現象・状況・問題を絶対に認めたくないという主張であり、その為に精神的に追い詰められている。何らかの現象・状況・問題を解決すれば、あなたに消えてほしいとは思わなくなる。

たとえ相手が攻撃的でも、あなたは攻撃を受け取る同意をしなくて良い。攻撃に反応する必要はないのだ。過去の情報から危険に怯え、想像してしまうから攻撃に同意してしまうのだ。それは過去からの結果を元にした生き方である。今を生きるならば、このような反応による生き方をせず、行動を自ら創造して行く生き方を選びなさい。今を生きる事で、攻撃を攻撃と思わず冷静に対処する事が出来るのだ。

今この瞬間を生きてこそ、相手の攻撃的・挑戦的態度の真意がわかる。攻撃を止める事が出来る。攻撃を無効化する事が出来る。このような人々が増えれば、戦争も消えてなくなるだろう。敵は、あなたが認めない限り出現しないものである。そもそも全ては繋がって一体であり、全てはあなたであるから、敵という究極の他人など最初から存在しない。キリストが「隣人を愛せ」「敵を愛せ」と語ったのも、まさにこの意味からである。キリストは、相手をあかの他人と認めないで、自分と同じ存在だと認めてはどうかという提案をしていたのである。

もう一度言おう。あなたが認めない限り敵は出現しない。あなたにとって嫌な相手、攻撃的な相手に出会っても、彼らは敵ではない。あなたの反応次第で全く違う存在となる。彼らを敵と認めている時、怖れを抱いている時は、あなたは過去の情報の中を生きている。その時のあなたは悪夢の中を彷徨っている夢遊病患者だ。その事に気付きなさい。そして今を感じなさい。但し、自分を罰してはならない。それでは別の悪夢に入り込むだけだ。ただ夢に気付き、今を感じ直しなさい。全ての繋がりを感じなさい。敵は最初からいない事を知りなさい。隣人も敵も、あなたです。だから、あなたを愛するように彼らを愛する事が出来ます。彼らに敬意を表わす事が出来ます。彼らの姿にあなたを見なさい。心を落ち着かせ、彼らの中にあなたの中にあるのと同じ崇高さ・偉大さを見つけなさい。

カテゴリー:心と魂の奥からの声 | 執筆: ガスパーチョ
23:58に公開 | 記事の冒頭へ戻る | トラックバック (0)
Comments

これ、一番難しいかもしれない・・。
ということは、これを学ばなくてはいけない。
私の課題ですね。
うううう、抵抗が湧き出てくる。

Posted by: chitochito at 2006年03月15日 00:27

いえいえ学ばなくて良いでしょう。気付くだけで良いのですよ。怒りたければ怒れば良いし、それで相手に「それは人を怒らせる行為だ」と示す事にもなります。怒った後でも、自分がどのような状態であったかに気付いていけば、次第に状況が飲み込めて来るものです。私もこれを書いた当日に家族に怒りをぶつけていたのですから、そう簡単に動じなくなるとは思いません。何度も言いますが、これは気付く事が大事なんです。勉強して正解を弾き出す…というような事は気にしなくて良いんです。試験じゃないですから。少しずつ心を見つめて行きましょう。

Posted by: ガスパーチョ at 2006年03月15日 23:04

そうか。まず気づくこと。
抵抗するなというわけではなく、抵抗している自分に気づくこと。
少し気が楽になりました。

Posted by: chitochito at 2006年03月16日 01:21
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