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瞑想とは、意識を１００％今この瞬間に留める作業と言える。大人は多くの時間を過去の情報や未来の予測に裂いてしまい、現状の認識に欠けてしまう事が多い。それを阻止して今この瞬間に引き戻してくれるのが瞑想だ。
例えば歩く事一つを取ってみても、個人個人でかなり違う。美しいフォームで颯爽と歩く人もいれば、どたどたと身体を揺らしながら歩き、よく物にぶつかったりつまづいたりする人もいる。勿論病気や怪我で差が表れる事もあるが、そういうものがなくてもかなりの違いがある。
病気や怪我・障害の影響を差し引いても、なぜそこまで違いが出るのか。それは人が過去の経験の記憶にいかに頼っているかを示している。「これだけ歩けたらそれで良い」と妥協した時点で、人は歩き方を学ぶのを止める。その時期の違いによって歩き方に差が出る。
学ぶのを止めた時点でインプットされる情報は遮断され、過去の経験情報だけがアウトプットされる。言わば記憶の中で歩いているのと一緒になる。歩いているようで、本当には歩いていない。夢の中と一緒である。意識せずとも多少のインプットはなされているのだが、学んでいる時と比べて情報量が格段に少ない。
ここでもし学ぶのを止めなければどうだろうか。生きれば生きるほど上達し、より美しく効率的な動きとなるだろう。また、常に体験をインプットしているので、身体の年齢的変化に則した動きが身につきやすい。過去の経験情報が常に更新されて洗練されて行く。
達人が達人たる所以は、一つの物事に集中し、全力であたる事で常に経験の情報を更新しているからだ。つまり、今ここに意識を保って取り組む事をしている。そしてそれを一日中している。だから人より優れた行動となり、達人と呼ばれるようになるのだ。
もし人が完全に今ここにいられる意識で生きているならば、あらゆる動作や理解力が洗練されていく事だろう。あらゆる能力が開発され続けて行く事だろう。もしかすると二流のプロ程度の事なら何でも出来るかも知れない。物腰が優雅で美しくありながらも効率良く仕事ができる人は、今この瞬間をしっかり意識する能力が高いと見て良いだろう。聖徳太子の超人的聴力も、実はその能力が高かったが故に開発されたのかも知れない。
そうであるならば、現代人はかなりの能力を眠らせたまま、記憶の中を生きているのかも知れない。道徳や学習能力の低下が叫ばれているが、今この瞬間に意識を集中し、動作や問題を強く意識する事を訓練すれば、より効果的なのではないだろうか。大人のように過去の情報に縛られないように教育する事が重要であろう。
そうした現代の大人達の思考に潜む悪癖を直す為にも瞑想が有効だ。ニール・Ｄ・ウォルシュ氏のメルマガを日本語訳したblog『CwG Weekly』で紹介されている３つの瞑想「座ってする瞑想」「歩行瞑想」「休止瞑想」が参考になるだろう。この「歩行瞑想」や「休止瞑想」は、今ここに集中するとはどういう事かを理解する助けにもなる。この時の意識を応用して日々の生活を意識的に過ごせば新たな発見がそこかしこに出て来るであろう。これが、今を生きるという事であり、私が「子供の時間」で述べた子供の意識のあり方でもある。
子供の時間は長く濃密で、大人の時間はあっという間に消え去る。その違いは心からうまれる。子供は何もかもが初めての体験である事が多く、あらゆる事に集中し、学ぼうとする。一方の大人は、経験した事が多く、過去の体験を応用して行動する。ここに体験の濃密さの違いが生じ、時間の流れが違っているように感じる理由がある。子供は今を生き、大人は記憶の中を生きているのだ。だから大人の時間は希薄ですぐに消えてしまう。
何？この世は不安だらけで嫌だ？どうしてこんなに苦しいのか？…何を仰る、君が自分でコース設定したゲームではないか。君はちょっと主人公になりきり過ぎのようだね。入れ込み過ぎたらしんどいだろう？もっと気を楽にして楽しんだらどうかな？
この世は皆で楽しく遊ぶ為に造られたグラウンドのようなものだ。マナーを無視する困ったやつもいるが、多くの人々は楽しく仲良く遊ぶためにやって来ている。それぞれのゲームをし、経験を稼いだり冒険をしたりしている。君の仲間も必ずいるんだ。
この世だけでなく、外の世界にも君を観て応援したり助けている人々がいる。御先祖様と呼ばれる先輩プレーヤーもそうだが、今回地球に行けなかった人々も応援している。それだけではない。この世界を作り上げて来た、数えきれない人々・魂の愛情が、この世の全てに注ぎ込まれている。この世の全ては彼らの見事な作品だ。この世を作り上げた人々も観ている。彼ら全員が、貴方の味方でもある。
貴方は無意識的にその事をプレッシャーと感じて焦っているようだが、それは違う。この世は遊びのフィールドだ。人は遊ぶ為に生まれて来た。遊びの中で喜びを表現し、この世に美しい喜びのエネルギーを放出する事が人間の使命だ。彼らの声援を素直に喜び、深刻になり過ぎず気楽に楽しむだけで良い。
多少大変なのはゲームだから仕方がない。ゲームは楽しいからするものだ。失敗ばかり気にせずゲーム本来の楽しさを思い出そう。この世はゲームや遊びをする為のヴァーチャルゾーンで、あの世こそが真の現実だ。だからリラックスして肩の力を抜き、皆で仲良く遊ぼう。
人生を楽しみ尽そう。楽しさを分かち合おう。皆で喜ぼう。それが生きるという事だ。
世の中には様々な瞑想法が沢山あるが、動きがあるものやイメージが思い浮かべにくいものなどがあるので、自分なりに加工・創作して工夫している。
今回の瞑想は、世界に平和をもたらす祈りにはどんなものが良いだろうかと考えて、幾つかの瞑想に使うイメージを組み合わせ作ってみた。酷い状況の場所に平和で穏やかなイメージというのはなかなかイメージしにくい。だから直接自分から発する光を贈って浄化するのではなく、種として送り込んでみた。
光が地球を満たす以降のイメージは、時間がある時にやると良いだろうと思う。
自分の心臓の辺りに白い光が輝いているイメージ。光が大きく強く暖かくなり、自分の身体を取り囲むほどの大きさになる。その光に包まれると、自分の心や身体が浄化されて行く。この光には汚れを取り払い、浄めてくれる効果がある。
光はやがてタンポポの綿帽子に姿を変え、無数の種を周囲に飛ばし始める。自分の家の近所、自分の住む町、自分の住む地方、自分の住む国、自分の住む近辺の国々、飢餓や戦争や災害に苦しむ国々、地球上の全ての地域へ…、白く輝くタンポポの種が拡がっていく。
着地した種から新たな光が発せられ、その周囲の土地や人々を包み込み、一気に浄化してくれる。やがて無数の種から発した光が大きくなるに連れて接触し合い、地球が一つの光の塊となる。
光はやがて地下深くに染み込み、地球の中心にまで届く。中心に達したら、そこから地球のエネルギーが活性化され、莫大な浄化エネルギーとなって一気に宇宙へと放射される。
強烈な浄化エネルギーは月を飲み込み、金星や水星などを飲み、巨大な太陽にも到達する。太陽をも包み込んだ浄化エネルギーは太陽の核に到達し、太陽のエネルギーを活性化させる。
そこで凄まじい浄化エネルギーが発生し、一気に加速・強化され、地球の外を回る惑星を飲み込み、浄化する。どんどん加速するエネルギーはついに太陽系を飛び出し、周囲の太陽系を瞬時に飲み込んで瞬時に浄化する。太陽系を飲み込む毎にパワーも速度もアップする。
ついには銀河を飲み込み、さらに加速・強化される。次々に周辺銀河を飲み込み、銀河団全体を飲み込む。さらに加速を続け、銀河団の塊をも包み、宇宙全体を包むに至る。
宇宙も一つではなく、沢山の宇宙がある。それも一気に包んでしまう。そしてふと気が付けば、宇宙の塊と思っていたものは実は原子の一つだった。そこから光は拡がり、分子、細胞、組織を包み込んで拡がり続ける。やがてそれは自分の身体である事がわかり、再び自分の身体から浄化の白い光が発せられる…。
瞑想法は人それぞれ。私はイメージで瞑想するのが好みなので、どんなイメージを使っているかをここに書き留めておく。
今回のものは自分の心を浄化する為のイメージ。何となくしんどい時やテンションの下がっている時に使う。
心臓から白い炎が上がる。それは生命のエネルギーであり、全ての煩悩やネガティブなものから発生する汚れやアクや澱みのようなものを取り払ってくれる。炎の熱が心に力を与えてくれる。
光は胸からお腹、首、手足、頭へと拡がっていく。やがて身体の中を通り、内部から体全体を照らす。光の勢いで汚れが飛んでいく。光は輝きを増し、次第に自分の体から発する光で、自分が光の球になったように見えるようになる。身体の周辺部分まで真っ白い光に包まれる。
ここで自分の周りにある光の境界線で光の壁（バリアー）ができる。この壁が、外側の危険な霊や汚れから守ってくれる。光は浄化が終わると見えなくなるが、心臓や心の奥には白い炎が静かに燃え続けている。この炎は消える事がない。この炎がある限り、自分の弱さに負けず、何度倒れても、何度でも立ち上がる事ができる。